働き方改革の全体像はどうなっているの?

働き方改革の関連法案はわかるものの、その全体像が見えにくいように思えます。
全体を俯瞰してどんな計画になっているのかを教えてください。

働き方改革実行計画は大きく3つの軸で構成されています。

1.処遇の改善(賃金など)
2.制約の克服(時間・場所など)
3.キャリアの構築

併せてそれぞれの軸に対して以下の順番で掘り下げが行われ、実際の計画に落とし込まれています。
・働く人の視点に立った課題
・検討テーマと現状
・対応策

例えば「1.処遇の改善(賃金など)」の場合は以下のような掘り下げと対応策の検討が行われました。
<働く人の視点に立った課題>
 ・仕事ぶりや能力の評価に納得して、意欲を持って働きたい

<検討テーマと現状>
(1)非正規雇用の処遇改善
(2)賃金引き上げと労働生産性向上

<対応策>
・「(1)非正規雇用の処遇改善」への対応
 ・同一労働同一賃金の実効性を確保する法制度とガイドラインの整備
 ・非正規雇用労働者の正社員化などキャリアアップの推進

・「(2)賃金引き上げと労働生産性向上」への対応
 ・企業への賃上げの働きかけや取引条件改善・生産性向上支援など賃上げしやすい環境の整備

この全体像を基に、働き方改革として網羅的な法制度や助成金、啓蒙活動などが計画されています。

厚生労働省「図表3-2-1 働き方改革実行計画の全体像」より
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-03-02-01.html

多様な働き方推進事業とは

多様な働き方推進事業は、千葉県内の中小企業を対象に、各企業で実施される「働き方改革」への取組みを支援する千葉県の事業です。企業向けセミナーの開催や、専門家の派遣などを無料で実施しております。1社1社、専任のコーディネーターがお話を伺いながら、自社にあったセミナーや専門家をご紹介いたします。今後の経営革新や課題解決に、ぜひお役立てください。