働き方改革を目的とした助成金はどんなものがありますか?

働き方改革に付随して行う業務改善にはシステム導入や外部のセミナー参加によるスキルアップなどコストが発生するケースがあります。
こうした負担を軽減できる助成金があれば教えてください。

厚生労働省が主体となって行っている助成金は以下のものがあります。

・働き方改革推進支援助成金
労働時間の縮減や年次有給休暇の促進に向けた環境整備等に取り組む中小企業事業主に対して、その実施に要した費用の一部を助成するものです。
「36協定の時間外・休日労働時間数を縮減」「 交付要綱で規定する特別休暇1つ以上を全ての対象事業場に新たに導入」「時間単位の年次有給休暇制度を、全ての対象事業場に新たに導入」のいずれかを達成することで最大100万円が交付されます。
また、指定する労働者の時間当たりの賃金額を3%以上または5%以上で賃金引き上げを行うことで最大240万円の加算金が交付されます。

・業務改善助成金
生産性向上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成します。
生産性向上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用が最大600万円交付されます。

・キャリアアップ助成金
有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。
「正社員化コース」「賃金規定等改定コース」「賃金規定等共通化コース」「諸手当制度等共通化コース」「選択的適用拡大導入時処遇改善コース」「短時間労働者労働時間延長コース」と複数のコースがあり、正社員化コースでは有期雇用労働者等を正規雇用労働者等に転換または直接雇用した場合最大一人当たり72万円の助成金が交付されます。

ちばの「新しい働き方」推進事業とは

ちばの「新しい働き方」推進事業は、千葉県内の中小企業を対象に、各企業で実施される「働き方改革」への取組みを支援する千葉県の事業です。企業向けセミナーの開催や、専門家の派遣などを無料で実施しております。1社1社、専任のコーディネーターがお話を伺いながら、自社にあったセミナーや専門家をご紹介いたします。今後の経営革新や課題解決に、ぜひお役立てください。